顔タイプアドバイザーとヘアメイクアップアーティストが教える「印象を変える方法」

顔タイプに基づいて、セルフ診断の方法や服やアクセサリーを使った印象操作について、以前、顔タイプ診断士のぴょんさんにインタビューさせていただきました。今回は顔タイプと切っても切り離せないメイクについて、顔タイプアドバイザーのぴょんさんに加え、ヘアメイクアップアーティストのありささんを招いて顔タイプとメイクの関係について、お伺いしていきたいと思います。

ーぴょんさん、ありささん、本日はよろしくお願いします。

ぴょんさん、ありささん:よろしくお願いします。

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

顔タイプ診断士
ぴょんさん

ぴょんさん:顔タイプアドバイザーとして活動しております。顔タイプ診断はお客様のもともと持たれる印象を分析してお伝えするのですが、私の場合はコーチングやカウンセリングも含めておりまして、お客様の理想の姿を引き出し、理想の姿に印象を変えていくためにはどうしたら良いかというところまでをアドバイスさせて頂いています。元々コーチングはしていませんでしたが、自己理解ができていないことで理想と現実に悩んだり、本当は似合うお洋服なのに、似合わないと思い込んでしまったりと、メンタルの部分の課題もあるなと感じ、コーチングやカウンセリングもさせていただくようになりました。

ヘアメイクアップアーティスト
ありささん

ありささん:現在トータルビューティーサロンAMS(アムス)のマネージャーをしています。私は主にブライダルのヘアメイクとして活動していますが、AMSではサロン名の由来である”I am smiling”をコンセプトに、トータルビューティーに加え、日常を取り入れたブライダルフォトサービスや私のパーソナルメイクレッスンも提供しています。結婚式場での緊張した場面よりも終えた後の方がみなさんいい顔をしていらっしゃったり、パーソナルなメイクレッスンで外側の見た目を整えることで、自分に自信が持てたり、自分のことを好きになったりする内面の変化を見てきた私の経験から、サロンのサービスとして取り入れています。

ーコーチングやブライダルフォトサービスなど幅広くご活躍されているんですね。ところで2人はお仕事でご一緒されていると伺いましたが、どういったお仕事だったのですか? 

ありささん:インスタでのメイクレッスンライブが最初ですね。私たちは外見(見られる部分)を変える仕事をしていますが、外見を変えることは手段であって、内面を変えたいというのが目的で、そこが2人で意気投合して。ただ、インスタライブは女性向けだったので、男性は変われる機会がないよね?ということで、私とぴょんさんと、あとは美容針だったり、オーダースーツだったり、ボディメイクだったりのプロを集めてメンズ向けのイベントをさせていただきました。入ってきた時と帰るときの表情が全く違っていて、嬉しかった瞬間でしたし、達成感がありましたね。

ー顔タイプ診断士とヘアメイクアーティストの役割についてお聞かせください。

ぴょんさん:私はカウンセリングをしてお客様のなりたい(見せたい)姿をまず引き出して、顔タイプを診断するんですが、顔タイプ診断を受ける方は元々のタイプとなりたい姿が離れていることが多いんですね。そのギャップを埋めればなりたい姿に変われるんですが、私はギャップを理論で明確にして、どうすれば変われるかの設計図を描く役割ですね。ありささんは実際に設計図に沿ってそのギャップを埋めていく。例えば「目がきつい印象があるので、眉毛を柔らかく」これがギャップだとしたら、これを上手に埋めていくのがありささんの役割ですね。

ーメイクでギャップを埋めて変えていくというのは具体的にはどういうことですか?

ありささん:そうですね、眉毛を柔らかく描くことひとつをとっても、私たちヘアメイクは、お客様のお肌の色を見て、どういった色だったらこの方はより顔色がよく見えるのかだったり、あとはお肌の状態などを踏まえながらお客様に合ったギャップの埋め方をアドバイスしています。

ーまさに最強の2人といった印象ですが、お2人がいまの職業についたきっかけを教えてください。

ぴょんさん:元々大学を卒業してバリバリ体育会系の仕事をしていたんです。その時はスーツかパジャマしか着ないで仕事に没頭する生活で、メイクや見た目について何かを言われても「忙しいんだから!」で片付けていたんです。いま振り返ると自分を大切にできていなかったんですよね。そこから仕事を辞めてカナダに留学したことで自分を見つめ直すきっかけができて、自分というのは大事にしてあげなくてはいけない存在なんだって気がついて、自分のことが好きで帰国しました。ただ、ちょうどその頃、周りの友人は結婚や出産で転機を迎えている時で自分のことは二の次になっていたんです。諦めてどんどん自分のことが好きになれなくなって友人をみていて、そんな彼女たちを支援できる仕事はないかなと思って時に、顔タイプ診断に出会いました。

ありささん:自分のコンプレックスが原因ですね。私は幼少の頃、髪が全然伸びなくて、それで男の子に間違えられていたのがすごくコンプレックスで。アトピーがあったりもしたし、妹と自分を比べてどんどん落ち込んだりもして。それで小学校6年生くらいから毎日メイクをするようになったんです。そのときのメイクは気持ちをハッピーにするものではなくて、メイクは自分をコンプレックスから守って、外に出られるようにしてくれる手段だったんです。そこから高校生になって、友達に頼まれてメイクをした時にものすごく喜ばれて、、、そこでハッとしたんです。自分のコンプレックスから守る手段であったメイクが、人を喜ばせてあげられるモノだったんだって。そこから将来の夢がヘアメイク になって、今に至ります。

ーなんだか聞いていると、お2人とも逆に振れたという感じですね。

ぴょんさん:はい、今でこそ私たちはよくインスタのライブだったりモデルとして出たり、GLADDさんの取材を受けたりと、人前に出る活動をしているので、みなさんからよく、元々自信がある人だったんでしょ?って思われるんですが、その真逆です笑 そこがありささんと共感したのがきっかけでインスタライブを始めたので。

ありささん:そうなんです。元々コンプレックスがあってそこから変わったので、私たちのできることでみんなの内面を変えたい!そのためには私たちが伝えていかないと!って。

ぴょんさん:そう、ありささんが経験の中で培っているものと私の理論を掛け合わせてマッチすると、やっぱりそうだよね!って、顔タイプ診断の理論に、ありささんの経験が掛け合わさって深みが増すんです。なので、こういう人の場合はどうしてた?とか、ありささんによく相談します。

ありささん:私はずっと感覚でやってきていたので、ぴょんさんの理論を聞くとなるほどなと。いままでの感覚を説明するのに、論理的に話せるようになりました。あとは顔タイプについての知見もついてきたので、アドバイスする幅も広がりましたね。

ー今回の記事を通じて、誰かが変わるきっかけになって欲しいですよね。では、本題に入っていきたいと思います。お2人の顔タイプを教えていただけますか?

ぴょんさん:私はキュートタイプです。
ありささん:エレガントタイプとぴょんさんに診断していただきました。

ー顔タイプ、エレガントとキュートではどういった印象の違いがあるんですか?

ぴょんさん: エレガントタイプとキュートタイプは真逆に近いくらい離れた位置にあります。そもそも顔タイプ診断自体は、2軸のマトリックスからできていて、1つは(表の縦軸)「世代間」です。子どもっぽい印象のお顔なのか、または大人っぽい印象のお顔なのかというところです。もう1つは「お顔の中に曲線と直線のどちらを感じる要素が多いか」という軸(表の横軸)です。ありささんは大人×曲線と直線のミックスのエレガントタイプで仕事ができそうな大人っぽい印象がありますが、私は逆に子ども×曲線のキュートタイプなので子供っぽいというか妹っぽい印象を持たれますね。

顔タイプチャート

ーお顔の印象がまさにぴょんさんの言った通りでした!印象がはっきりと分かれますね。では、お2人がご自身の顔タイプを踏まえて、特に気を付けているヘアメイクのポイントはありますか?

ありささん:エレガントタイプは大人っぽく見えたり、仕事ができそうと思われるんですが、一方で近付き難いとか話しかけづらいとかちょっと怖そうとか(笑)そんな印象があるタイプなんですね。私の仕事はプロのモデルさん相手ではなく、一般のお客様相手なので、お仕事をする上で親しみやすく見えるように、顔周りの髪にカールを入れたりとか、眉毛もきつく描かずになだらかになるようにとか意識していますね。例えば、私の場合髪をピタッとしてしまうとクールで近づきにくい印象になるので、その辺りは気をつけています。

ー結婚式の後に緊張が解れた瞬間が一番お客様がいい顔で好きだと仰っていたありささんらしい配慮ですね。

ありささん:そうですね。私はサロンのマネージャーもしているので、営業や打ち合わせなどにいく際はちょっと直線を意識していますね。私はイエベの秋タイプなのでイエベ 秋に一番似合う色味のリップ塗ったり、自分の持っている印象のまま、さらに魅力的に見せるようなメイクをしています。

ありささんとぴょんさん

ーご自身の顔タイプを知り尽くしたぴょんさん(笑)は、いかがですか?

ぴょんさん:そうですね私はありささんとは逆で、しっかりしていたり、賢くは見られにくいので(笑)責任者を任されるような仕事がやりにくい顔立ちをしています。キュートタイプは親しみがあったりとか女の子らしいっていう印象の反面、管理職や今お話ししているような理論を話す、それこそコンサルだったり左脳的な部分でお仕事をさせていただく時は、キュートタイプを出しすぎてしまうと印象が離れてしまうので、そこは意識しています。

ーぴょんさんは元々コンサルもされていますし、顔タイプ診断も理論で説明されているので、ふんわりよりもキリッとした感じの方が印象の相性は良さそうですよね。

ぴょんさん:そうなんです。本来キュートタイプは短めの髪が良かったり、眉毛は丸い方が良かったりという、キュートタイプの活かし方があるんですが、あえてそこを少しずつ変化させていくことをしていますね。例えば、髪型は長くしておろすとか、前髪はあるんだけど流すとかですね。「直線」が大人っぽく見える部分なので、直線を取り入れて印象操作をしています。

ー職業柄で、お互い少し逆の印象に寄せているというのが面白いですね(笑)

ぴょんさん:そうなんです(笑)元々持っているお顔の印象と、ご自身のお仕事や性格っていうのは必ずしも同じにはならないので、そのギャップを埋めていけるのが顔タイプを活かしたメイクだなと思っています。

ーぴょんさんはありささんにメイクのポイントを聞いたりするんですか?

ぴょんさん:はい、以前モデルとして写真を撮ってもらう際のメイクをありささんにお願いしたことがあって。自分の顔のことは十分に理解していても、お肌に関する知識だったり、あとはありささんはブライダルのメイクもされているので、写真に映る時はこういう風にするとキレイに映るだったり、崩れにくいといった、プロのヘアメイクアップアーティストの専門的な知識を持っているので相談します。

ありささんは、メイクのアドバイスで心がけている、意識していることはなんですか?

ありささん: 心がけている事は、その方がどうなりたいかというのは必ず聞くようにしていますね。例えばブライダルだと、どういうイメージの花嫁さんになりたいですか?とか。あとはパーソナルレッスンだと、普段持っている悩みだったりを必ず確認させていただきます。その上で、理想の姿に近づくにはここはこうした方がいいよ、とアドバイスするんですが、お客様自身が普段しないようなメイクを急に提案するのではなくて、お客様の意思や今までのお客様を尊重して少しずつ埋めていくようにしています。

いままでの自分から少しだけ飛び出すイメージですかね。メイクレッスンを受けて少し飛びだした新しい自分ってワクワクすると思うんですよね。それがいきなり大きく変わると違和感だったり、自信が持てなくなったりすると思うので。これがいいよ!とガラッと変えてしまうのではなく、ギャップを埋める階段を、飛び級ではなく、一段一段心地よく昇ってもらうようにしています。それが心地よかったもう少し変わってみようかなっていうように。そうやって少しだけ飛び出してメイクした後にすごいウキウキした表情になっていただく瞬間がもう何よりも嬉しいですね。

その方自身にの気持ちに寄り添って少しずつ階段を作ってギャップを埋めてくれるメイクレッスンをされたら楽しみながら自分が変わっていけますよね。

ありささん:顔タイプで似合うものがわかるとメイクも似合うものが自然とわかるので新しくコスメのアップデートをしたくなると思いますよ!いまGLADD(グラッド)さんでやっているセールだと、春メイクに合わせてBRILLAGEさんでベースメイクやKASHOENさんでコスメツールを更新するのもメイク欲が高まるのでオススメです!

ぴょんさん:顔タイプ診断で「似合う」の要素が分かれば、オンラインで買うときに必ず悩む、「似合うかな?」という悩みもなくなるし、GLADDなら人気で普段なら少し手が伸びずらいブランドのものもオフプライスで購入できて最高です!私もいちユーザーです(笑)

ーありがとうございます。それでは、実際にどのように変わるのか。後半はぴょんさんとありささんに実際にやっていただきました!ぜひこちらをご覧ください。【必見】顔タイプメイクで驚きの大変身!

顔タイプ診断士
ぴょんさん

ぴょん
イメージコンサルタント/ヤマトナデシココーチ
一般社団法人日本顔タイプ診断協会認定 顔タイプアドバイザー1級

大学卒業後、セブン‐イレブン・ジャパンにて店舗運営や経営コンサルを経験。その後カナダへ留学、現地法律事務所で勤務。人種や言語、文化を超えた多様性に触れ、「誰でもない自分らしさ」を愛する価値観を得る。帰国後は「顔タイプ診断」を学び、現在は魅力を引き出すイメージコンサルタントとして活躍。女性のみならず、男性の顔タイプ診断もできる数少ないスペシャリスト。カウンセリングとコーチングも活用したパーソナルコンサルのほか、本の出版やイベントの自主開催、メディア露出など幅広く活動。「iito」の専属モデルとしても活躍。

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ヘアメイクアップアーティスト
ありささん

鈴木ありさ
ヘアメイクアーティスト/トータルビューティサロン「AMS」マネージャー

大阪でフリーランスヘアメイクアーティストとして、モデル撮影や映画、ショーなどを手がけたあと、結婚を期に静岡に拠点を移す。現在、トータルビューティーサロン「AMS(アムス )」のマネージャーとして、ブライダルをメインに活動。ウェディングドレスと2人の日常を合わせたサロン独自のブライダルフォトサービスのトータルプロデュースや「個人の魅力を引き出すヘアメイク」が定評で、パーソナルカラーや顔タイプに合わせたメイクレッスンのほか、鈴木ありさ個人としても異業種コラボイベントやメンズ向けイベントなど多岐に渡り活躍。

パーソナルメイクレッスンもしているありささんのAMS(アムス )はこちら

アムス
AMS(アムス )静岡県浜松市中区高林3-13-10