香りでタイムスリップ
その一、過ぎた時間は戻らないけれど、香りで記憶を蘇らせることはできる――
記憶と嗅覚は繋がっていて、それは科学的に誰かが研究していると思いますが、ふとどこかで嗅いだことがあると感じる香りは、一瞬にしてその時の情景や様子を思い出させてくれるものです。 みなさんもそんなふうに感じたことはありませんか?
例えば私がホワイトムスク系の香りを嗅いだときに思い出すのが、 私が小学1年生のときの担任の先生。優しい笑顔の美人で、甘くフェミニンな香りが雰囲気にぴったりで、とても良い香りがしました。
そんなふうに香りから誰かの思い出によみがえる存在であることは素敵ですよね。
誰かの記憶に残る自分らしい香りを見つけたい
香りとセットで人に認識されるということは、その人にとっての”マイフレグランス”があるということ。自分の性格や好みにピタリと合ったフレグランスを探すのはなかなか難しいことですが、そんな運命の香りに出会えた時に何か素敵な出来事が起こるかもしれません。
そして、未来へは!?
その二、香りは未来には連れて行ってくれないけれど、運命を引き寄せる、かもしれない――
1921年に誕生した「シャネルNo.5」以来、ファッションの名だたるハウスメゾンが香りの世界をリードしてきたのは、香りをドレスアップの最後のエッセンスとして捉えているからでしょう。
とってもキュートなイメージに仕上げている「シャネルNo.5」のヴィンテージ広告。
デザイナーの思いがこめられた美しいフォルムの香水瓶は、見た目でうっとり 、香りをまとってまたうっとり。脳に意識改革を働きかけ、忘れていたトキメキや解き放たれる感情の効果で、理想の未来へ続く運命の道が拓けていくのかもしれません。
一度並べてみたい香水瓶たち。
例えば、サルヴァトーレ フェラガモの「シニョリーナ」のストーリー
こちらは、「ミステリオーサ」。漆黒のブラックドレスをまとっているかのような黒いボトルが魅力的。
シニョリーナのボトルは、控えめなエレガンスと優雅さを表現。宝石箱とそこにかけられたリボンを思わせる、憧れのギフトボックスのよう。スクエアなフォルムと球体のキャップ、そこに重ねられたダブルのグログランリボンがエレガントなたたずまいです。
香りをファッションアイテムのひとつと考える
洋服を選ぶようにフレグランスを選ぶ。そんなふうに、自分らしい香りをいくつか持っているのもおすすめです。香水を身につける習慣を持つと、どこか自分に自信が生まれ、香りが新しい出会いを引き寄せたり 、特別な時間を印象づける最高の後押しをしてくれるかもしれません。
また、時間とともに変化する香りのグラデーションもフレグランスの面白さ。だんだんと香りが自分になじんでいくのを楽しめるのも魅力です。
シーンに合わせて選びたいフレグランス。
例えばお友達とランチ、あなたならどんな香りを選びますか?
お家でリラックスするときもフレグランスで気分を高めて!
毎日の装いにお気に入りの香りをまとって、自分らしさや自信を上品にアピールしてみてください。