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自由研究の課題図書は『進化するレストランNOMA』

朝ごはんを食べ始めた次の瞬間、「今日のお昼どうしようかな」と考え始めてしまうほど食への興味がつきません。苦手な食材も特になく、なんでも美味しく食べることができてしまうタイプです。そんな私も例に漏れず、”世界で最も予約の取れないレストラン”の一つとして名高い、コペンハーゲンのレストランnomaには憧れを持っております。シェフ、レネ・レゼピとともに活躍したトーマス・フレベルが飯田橋に新たにオープンしたレストラン・inuaも話題ですね。

 nomaといえば蟻をはじめ、あまり見慣れない珍しい食材を使うレストラン!というイメージ。いくら食いしん坊でも、コペンハーゲンまで行くのはなかなか厳しい…。(成田からコペンハーゲンまで12時間弱かかります)と、いうことで2015年に出版されてから気になっていた『進化するレストランNOMA』でしばらくは研究しようと思っています。

 

ファイドン社から出版されました。三冊セットで8000円+税です。
ファイドン社から出版されました。三冊セットで8000円+税です。

思いもよらない食材や組み合わせの料理を提供するレストランらしく、ただのレシピ本とは様子が違います。タイトルが書き込まれただけのシンプルな装丁、サイズの異なる三冊の本がセットになっており、一見するとなんの本かもわからないかもしれません。『レシピ」と書かれた若草色の本は名の通り、提供されている料理の作り方が記されています。摩訶不思議な料理を自宅でも…!?と喜んだのもつかの間。必要な材料と調理方法を見て、断念。私にはハードルが高すぎました。しかし、料理の素材や作られる工程など裏の場面が垣間見えてワクワクします。メニューの名前やレシピの言葉遣いも独特で、目を引くものが多いです。私が特に好きなのは「木の枝」。一体どんな料理なのやら…と思ってしまいますよね。さらに、序文はへヴィメタルバンド・メタリカのラーズ・ウルリッヒが文章を寄せています!これがまたカッコよくて、最高に痺れます。

 明るい黄緑色の『レネ・レゼピの日記』、深緑色の『スナップ写真』にはスタッフの日常や、レストランがオープンするまでの軌跡、メニューが作られるその裏側がかなり詳細に記されています。その名の通り「日記」なので、読む際、若干の罪悪感を感じつつも、スタッフの日常しっかり読んで観察してしまいました。馴染みのない食材の名前や調理方法のメモなどの合間にレストランの近くで見た景色や、スタッフ同士がリラックスして談笑している写真があり、あの創作料理をこの世に生み出している人たちが良い意味で肩の力を抜いた、リアルな姿をこっそりのぞくことが出来ます。クスッと笑ってしまうようなフレーズや写真もあります。また、不思議なことに、この三冊を読んだ後、まるでスタッフの一員になったかのような妙な一体感をえられます。料理や食べることに興味がある方はもちろん、どなたが読んでも面白く感じることができるのではないでしょうか。幼い頃、図鑑を一日中眺めていた時を思い出させてくれました。

 

提供元: SPUR.JP

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