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白髪を染めるのをやめて1年半経った話(37歳・女性)

そもそも白髪を染めていたわけではないんです。ただ、カラーリングした髪が伸びてくると黒と茶のプリンにもう1色、生え際の白髪が目立つようになってきたのが3年ほど前。それがじわじわ増殖して、いつしか白髪が気になるタイミングでサロンを予約し、白髪が染まりやすいカラーを選ぶように。う〜ん、なんか違う。心のなかにモヤモヤが募っていました。 

自分が20代後半から30代前半をメンズファッション誌の編集部で過ごしたとき、同世代の男性が白髪混じりでかっこいい姿をたくさん見てきました。ほぼグレーからよく見れば白髪レベルまで。なら女の自分もいけるのではとカラーリングをやめて白髪化(地毛化)する計画を周囲に相談すると、やんわり止められるばかりで積極的に後押ししてくれる意見はゼロ。 

それでも自分の気持ちが膨らんで、計画を実行したのが約1年半前。まずは地毛に近い色で染めて、カラーリングをストップ。数ヶ月すると、顎までのボブの頭頂から途中までは白髪で、下半分は黒という状態になりました。次第に白髪の部分が伸びていく算段なのですが、正直、この時期が辛かった。中途半端な見た目が気になるし、結局カラーした部分がなくなっても、全然上手くいかないんじゃないかと不安でいっぱい。くじけそうになりつつ信じて頑張る日々。 

そして、半年超の辛抱の末、白髪がボブの先端まで到達。以来、パッと見てわかるくらいの白髪交じりで過ごしております。

周囲の反応はというと。年齢より若く見られることはありませんが、ひどく老け込んで驚かせることもありませんでした。たぶん年相応の範囲内。ありがたいことに仕事場で指摘されたこともなし。仲のいい男性スタッフに久しぶりに会った際、「あれ、そんなに白髪ありましたっけ?」と明るく言われ、「そーなんですよ。どうですかね?」「いいと思いますよ」とやりとりしたくらい。あっけないくらい普通です。

変化したのは周囲の目より自分の気持ちです。通常運行を白髪にしたら、トイレで鏡を見るたびちょっと気が滅入ることとも、サロンを予約するたびに「なんか違う」と思うことともサヨナラ。自分にとっては結構ストレスだったんだと気がつきました。これが染めるのをやめて一番よかったこと。 

あとは、白髪を隠すために暗めにカラーリングしていたときより自分の髪と肌とがしっくり馴染むので、メイクが楽になりました。とくにリップカラーがいい感じ(当社比)。 

困ったこととしては、カジュアルなメンズ服を着ると以前より手抜き感が漂うこと。かわりにワンピースなどフェミニンな服が似合うようになったので、とんとんですかね。 

気をつけているのは、乾燥です。白髪でパサパサしていると見た目の清潔感が激減するので、ヘアオイルが手放せなくなりました。愛用しているのはセンス オブ ヒューモアのデューイエリクシアオイル。軽いテクスチャーで使いやすいのに、つるんと潤った輝きがでます。肌にも使える万能選手で、マンダリンの落ちつく香りが大人にちょうどいい。私はこれとシアバターワックスを混ぜてスタイリングしています。白髪には潤い。これが私のたどり着いた結論。カラーリングに回していたお金をヘアケアに使っている状態で、そのおかげか、白髪の増え方も緩やかになった気がします。

今のところ、地毛のつもりですが、またカラーリングしたくなったらするかも。どちらでも選択肢を自分が握っていることが私にとっては気分が楽です。

素敵なグレーヘアの女性を目にすることは増えたけど、白髪交じり状態はどうでしょう。でもいきなり上品な総白髪になるわけではないですからね。上手く付き合っていけたらいいなと思います。

提供元: SPUR.JP

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