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小石原ポタリーと美味しい復興支援

先週、九州に住む従兄から大きな梨が埼玉の実家に届きました。「朝倉市を応援せんといけん!」と言ったかどうかはきいていませんが、7月の九州北部豪雨に見舞われた朝倉市を応援するため朝倉市名産の梨を買い込んで親戚にも送ってくれたそう。私もまるまるとした立派な梨をおすそ分けしてもらいながら、タイムリーなお知らせのことを思い出しました。それは、吉祥寺のギャラリーfeveさんで開催されていた「小石原ポタリー展」(現在は終了しています)。九州の豪雨では、朝倉郡にある小石原ポタリーにも被害を受けた窯元さんがいらっしゃいました。その支援のために、3日間だけ開催された器の販売会がちょうど明日まで、というタイミングでした。

これは梨がリマインドしてくれたのね、ということで翌日行ってみたところ、会場にはおなじみのスープ皿やパン皿、カップなど、様々な小石原ポタリーの器がずらり。小石原ポタリーは、料理研究家の長尾智子さんが小石原の窯元とコラボレーションして開発した器。今回の支援展の際に「あるだけ送って!」と、長尾先生がお願いしてギャラリーを埋め尽くすお皿を揃えたそう。小石原ポタリーとひとことで言っても、そこには20ほどの窯元さんがいて、小石原焼きの特徴である刷毛目や飛びカンナの手法を使った器は、同じお皿やカップで比べてもひとつひとつ表情が違います。会場を訪れたお客さんたちも一枚ずつじっくり手に取って吟味しているのが印象的でした。

私が迷いに迷ったあげく、最後に選んだのは、写真の深鉢です。白い釉薬にきれいに覆われた上品なたたずまいがいいな、と思って決めました。長尾先生に見せたら「これは一番被害が大きかった窯元さんのひとりが作ったもの」と説明してくださって、微力ながら今日来られてよかった、と思ったのでした。

災害から三か月が経ちましたが、まだまだ元通りの生活ができていない方々もたくさんいらっしゃるというニュースを目にします。自分も仕事に追われて余裕のない生活を送っていますが、できることを見つけていかないと!と深鉢に盛った梨をほおばりながら改めて思ったのでした。こういうことって、ちょっと頭にあるかどうかでもその先の行動が変わってくるものなんじゃないかと。展示は終わってしまいましたが、小石原ポタリーの器はローズベーカリーやスパイラルマーケットなどのお店でも販売中です(詳しくは、http://koishiwara.jpを)。

長尾先生は、今回の復興支援のために小石原産のゆずこしょうを使って、フレーバーオイルも作成し、売り上げの一部を寄付にあてています。残りわずかですが、鎌倉のロングトラックフーズでまだ販売中だそう。タイムやフェンネルなど香り良いハーブが入ったオイルはお料理の絶妙な引き立て役になるので、こちらもぜひ!

提供元: SPUR.JP

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