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お別れの時のインナー手袋  #深夜のこっそり話 #1075

2012年2月に友と長いお別れをしてから手元に置いていて、時折夜中に開く本があります。ジョーン・ディディオンの『悲しみにある者』。そのあとがきにある訳者の言葉、「その生涯で、近しいひと、愛するひとを永遠に失う悲しみと無縁であるものは例外だろう。悲しみにあるすべての方へ、この訳書を献げたい」。その言葉どおり、お別れの日は誰にでも訪れます。しかも突然に。我が家の場合も突然でした。親族のひとりはアメリカより遊びに来ているBFとの旅行中に訃報を受け取ることに。急いで戻ってきたその指先にはサロンで塗ってもらったばかりの艶やかな赤のマニキュア。葬儀の際にどうしよう?となりました。

これがジェルネイルだったら、ベージュのマニキュアをその上に塗って、終わったら除光液で落とせば問題はありません。でも、塗るのは手間です。一方、マニキュアを落とすのは簡単。しかし、きれいに塗ってもらった派手なマニキュアをどうするべきか。すぐに、「手袋をすればよいのでは?」と浮かんだものの、さてその先が問題です。その手袋はどこに売っているのやら……。

ネットで検索したら、ブラックレースのエレガントな花模様、真っ黒なコットンやナイロンのものがラインナップ。ハレの日使用がメインのためか、レースのものは手首に飾りがあり、そのあたりも少し気になります。できればシンプルで重々しく見えないものがよいと思い、よくよく探して見つけたのが、「パーツボーテ2WAY フォーマル グローブ」。パッケージに「インナーマジックでネイルが隠せる」と書いてあるように、はめるだけで、赤のネイルをなんなく隠せました。この手があったか!というベージュのインナー手袋。ぴたっと手にフィットして、黒のレースを重ねても手の動きを妨げませんし、手元が上品に見えます。

ベージュのインナー手袋が優秀で驚き、「この密着感すごい!」と発売元の東和コーポレーションを調べたら、ゴム手袋メーカーだったという納得の結果。商品開発の、その目のつけどころに感謝です。マドンナが手の血管が目立つのを気にして整形をしたというニュースを読みましたが、マチュアにはネイルを隠すためだけでなく、そんなメリットも。このグローブは大人のクローゼットに入れておきたいもののひとつです。

トムフォードのおしゃれアンダーウェアもベージュ!

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2枚重ねて使用すればきちんとネイルも隠せます。

パーティなどでは1枚使用でネイルを見せても。

『悲しみにある者』ジョーン・ディディオン著 池田年穂訳(慶應義塾大学出版会)

提供元: SPUR.JP

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