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違いのわかる男になりたい、三十路半歩手前 #深夜のこっそり話 #1011

歴史好き、そしてジュエリー&ウォッチラバーに朗報。今月末、東京で2つの大きな展覧会が開催されます。まず一つめは、スイスの高級機械式時計ブランド、ジャケ・ドローが開催する「The Story of the Unique –ジャケ・ドロー創業280年特別展-」。280周年という、驚くほど長い歴史を持つメゾンの軌跡、そしてジャケ・ドローが得意とするオートマタ(からくり時計)をはじめ、博物館級の作品が一堂に集結します。会期は622日(金) から624日(日)まで。場所はGINZA SIX6階に構える蔦屋書店内、GINZA ATRIUM

そしてもう一つ、これまた長い歴史を持つ、パリのハイジュエリーであるショーメが開催する、大規模展覧会「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界」。こちらは、メゾンとフランス王家との関係性や、ジュエリーを通して紐解く18世紀から現代にかけての文化的変遷を集約しています。単純に考えて、1780年に創業されたブランドが未だに現存しているというだけで驚きなのですが、かの有名なジョゼフィーヌ皇后に寄贈したティアラや、各時代の様式を反映したハイジュエリーたちを見れば、時を超えて愛され続けてきたメゾンのDNAの片鱗に触れられるはずです。こちらは三菱一号館美術館にて、628日(木)から917日(月)まで開催。比較的会期が長いので、3回くらいは軽く行けそうです。

そしてエキシビションとは違うのですが、先週末、生まれて初めてバレエ鑑賞をしました。きっかけは、昨年開催された、ヴァン クリーフ&アーペルのハイジュエリー発表会。新作「バレリーナ クリップ」に関連して、ゲストとして来場したのは、新国立劇場のプリンシパルである米沢唯さん、そしてソリストの木村優里さん。かねてからバレエを観てみたかったと伝えると、ブランド担当者の粋な計らいで今回、木村さんが主演を務める「眠れる森の美女」の千秋楽にご招待頂けたのです。

これまでミュージカルやオーケストラ、オペラなどは好んで足を運んでいたのですが、総合芸術であるバレエの情報量といったら。絢爛豪華な舞台美術、情緒豊かなオーケストラ、表情ひとつ、背筋の角度ひとつでキャラクターの人物像を克明に浮き彫りにする、ダンサーの方たちの演技力。チャイコフスキーによる古典作品ながら、演出の多くには現代的な要素もちりばめられ、3時間の公演時間が一瞬に感じられるほど、作品の世界にどっぷりと浸かってしまいました。

私事ながら、ちょうど先日誕生日を迎え、28歳になりました。そろそろ三十路への道も終盤にさしかかってきたので、ファッション、ジュエリーだけでなく、その背景にある幅広い文化への造詣を深めたいと思う今日この頃です。

280年の歴史の中で、常にアートと伝統工芸に向き合ってきた、スイスウォッチ界の孤高の存在、ジャケ・ドロー。現在開催中の周年展覧会では、独創性を極めたタイムピースが一同に集結します。

フラワーアーティストの花千代さんとのコラボレーションによる「プティ・ウール ミニット レリーフ シーズン」。ジャケ・ドローが得意とするエナメルワークで、花鳥風月を描き出しています。

こちら、今回の周年展覧会で披露された、世界8個限定の懐中時計。ジャケ・ドローが得意とするオートマタ(からくり時計)の機構に、最高難易度とされる複雑機構であるミニッツリピーターを搭載。ケースはピンクゴールド製。漆塗りの箱に収められています。

「THE STORY OF THE UNIQUE -ジャケ・ドロー 創業280年特別展」では、本国スイスから招聘したエナメル職人のデモンストレーションも。顕微鏡を覗き込みながら、ミクロ単位で着色します。気の遠くなるような作業。まさに、アート&クラフト。

提供元: SPUR.JP

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