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ネーム刺しゅうで褒められバッグ #深夜のこっそり話 #1010

今年の春から子どもを保育園に預けているのですが、入園準備にはかなり手こずりました。細かくサイズ指定された掛け布団カバーに敷き布団カバー、連絡帳のカバー、さらには布製バッグと、用意するもの目白押し! しかもそれらすべてに名前入れが必要。準備リストを見た瞬間「トホホ…」とリアルに声に出して嘆きました。ボタン付け程度の裁縫スキルしかない私がひとつひとつ手作りするなんて至難のわざ。しかもその時期は息子が生まれて3ヶ月足らず。毎日をこなすのに必死で、夜なべをする体力も気力もない…。

思いつく限りの言い訳を並べて夫に託そうとしたら、深夜に冷戦勃発。このままではらちが明かず、最終的には「金で解決や!」の一言で終結しました。布団カバーは通販サイトでオーダーし、布製バッグは市販のものを購入。さぁ、あとは名入れだけ。せめてそれくらいは自分でやろうと名前テープを買いに行って、ふと気がつきました。私も夫も字汚いんだった。殴り書きしなくても、殴られたような字しか書けないんだった。「は〜、こういう時にさっと刺しゅうでもできたらなぁ…」とボヤいていた矢先、紹介してもらったのが京王線の新代田駅近くにある「YACHT(ヨット)」でした。リーズナブルな値段で刺しゅうをしてもらえると聞き、家からそんなに遠くないので行ってみることに。

中に入ると、刺しゅうミシンとプリンタ、プレス機がデーンとお出迎え。BGMに紛れてミシンの音が響きわたり、工場のような雰囲気です。一瞬戸惑いましたがスタッフの方はとても気さくでした。店長のタウンゼンド 桃子 ドーンさんは、音楽レーベルのスペースシャワーミュージックでアーティストのグッズ制作を担当している方。予算の少ない若手ミュージシャンのために、バンドTシャツなどのグッズを低コストで制作販売しようと会社に直談判し、昨年末にヨットをオープン。小ロットでも単価が安く抑えられることが反響を呼び、予想をはるかに上回る注文が入ってきているそう。

余裕がある時は個人発注も受けていると聞き、バッグの名入れを相談したらやってもらえることになりました。全貌をお見せできず残念なのですが、ひらがな7文字にかわいい動物モチーフと星つきで、1,600円(刺しゅうの大きさによって価格は変わります)という驚きのプライス! なんてことない無地のバッグに刺しゅうするだけで、こんなにオシャレ度がアップするとは! たかが名入れ、されど名入れ。保育園でもママ友から褒めてもらえるので、さも自分で縫ったかのように自慢しまくっています。そして子どもに振り回されて心がかさついた夜には、この愛らしい刺しゅうを見てほっこり穏やかな気持ちを取り戻しています。

>>ロイヤルファミリーも使っていた、実用性抜群のおくるみ #深夜のこっそり話 #1007

店内中央に鎮座する刺しゅうミシン。写真や絵柄を刺しゅう用データに変換し、糸の色を決めれば自動的に刺しゅうされる優れもの。うちの息子はこれに釘付けでした。

壁一面には吸音材が貼られている。グッズの制作販売だけでなく、個展や音楽イベントもできるオープンスペースに。

店長のタウンゼンド 桃子 ドーンさん。自ら会社に提案してYACHTオープンを実現させ、内装も自身で手がけたそう。デキる20代!

実際に作ってもらった息子の保育園バッグ。丸文字フォントのひらがなフルネームに、かわいいゾウさんと、お星さまがキラリ。

提供元: SPUR.JP

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