MAGAZINE

仕上げはお粉。じゃなくていいんですってよ!

はるか昔、宇野千代さんの自伝で「おしろいを顔に塗ったら瞬時に美人になって周りは大騒ぎ」というようなくだりがありました。心が奪われましたよね。そのパフが「うさぎの足」だったとアタリマエのように書いてあったのも衝撃でしたが、「おしろいを塗れば誰でも美女になれるらしい」という刷り込みを胸に、ああ早くパタパタやってみたいと切望したあの日。

 あれから××年。思うようにいかないのです。先生、話が違いますけど!と心中叫びつつ、(そもそもの素材云々は頑なに無視しながら)トライ&エラー、またエラー、またまたエラー……を繰り返し、イップスになりかけて、諦めました。仕上がりのパウダーのことは。もうお粉はかけない。だって、発光力に優れたリキッドファンデーションの上にパウダーをかけると、せっかくの好みのツヤが消えてしまうのがかなしいから。このジレンマに対峙した結果、透明感を優先して、ベースメイクアップは「粉、無し!結びの一番はリキッドファンデーション」が自分の決まり手となりました。

モイスチュアコート ジェル ¥5000/COVERMARK

パウダーで留めていないので、当然崩れます。べたつきもします。でも、化粧崩れから生じるテラテラ感は「生きてる証」ってことじゃんと開き直ってました。そう、この新発想「ジェルおしろい」と出合うまでは!

上部をプッシュすると、にゅっと半顔ぶんの適量が出る衛生的なパッケージ設計

ひとことで言って、発想の転換の勝利。着想源は、なんと液体のり。水系製剤、つまりジェル状なんです。水分80%のジェルがみずみずしい角層を再現します。着目したのは、水がもつ光学特性。水に塗れると、水面に当たった光により正反射が生じ、ツヤのある質感になりますよね。と同時に、内側に光を取り込むことで内部反射も多くなり、奥行きと透明感が増すという水の特性を最大限に生かしました。さらには水鏡状のウォーターフィルムが、水分蒸散をブロック。セラミドが配合されているため、潤いも逃げません。

このジェルが水のヴェールとなって、肌をツルン&ツヤやかに。ちなみにパウダリーファンデーションの仕上げにツヤをトッピングしたいときにも使えます

なにが素晴らしいって、つけたてのフレッシュでつややかな仕上がりを、ピタッと留めてくれること。よれない、崩れない、しかも肌がカサカサに乾燥することなく、ちょうどいいみずみずしさを夕方までキープ。粉仕上げではないので、マット感はもちろんありません。 

 ちょっとした日頃の悩みや妥協を見逃すことなく、シブーイ所に着目し、ユニークな発想をもって開発したカバーマークの担当の方々に伝えたい。ありがとうございます。そして、美しい仕事、おめでとうございます、と。何かの代償として、何かを諦めなくてはならない必要はなくなりました。これはすべてたゆまぬ努力と優れた開発力の賜物、なんですね。

提供元: SPUR.JP

関連記事

PICK UP記事 - SPUR.JP -